「 可愛い 」は末期

蛙の子は蛙。オタクの子はオタク…?

QR ( デジチケ ) が教えてくれたこと

 

 

年齢を重ねたから… というより自分自身の性格なんだと思うけど、割と頑固で考え方が凝り固まっている。 " 持論 " とやらは大概自分の経験から成り立っていて、考えを変えるのは容易なことじゃない。

 

ファンサ厨がいつになっても抜けないのもそれの一つであって、QR ( 席を選べなくなって圧倒的にファンサ厨に不利な状況 ) になった今も尚こだわりが抜けないのだってそんな性格があってのこと。いくつか買って席を選ぶ方法もあるけれど ( 言うまでもないけど規約違反ですからやる方は自己責任で )、そんな事しても納得行く席が来るとは限らない。それにドタキャンやら何やらまともに取引出来ない連中が多過ぎてリスクが高い。労力と需要と金額と価値が全然釣り合わないから複数買いはしない。そのおかげで完全なる運試しだ。

 

運試しに勝ったり負けたりしていた横浜・福岡公演を終え、少し時間が経った名古屋。もう席には期待しないと諦めることは出来ていたものの、心のどっかでは構ってほしいと思ってたのが正直なとこ。

一般的に見れば悪い席では無かったであろう名古屋だけど、私たちからしてみれば公演始まる前に終わったわ…ってなる訳でして。過去のような公演前の楽しみが全然ない。距離が離れれば離れるだけ、楽しいの感情が削ぎ落とされてしまって楽しくない。いつからこんな風になったのかハッキリとは覚えてないけど、恐らく高校卒業したタイミングからずっとそうだ。席に関わらず単純にその時間を楽しむって事が出来なくなって随分経つ。そりゃ、そう簡単には考え方が変わらないのも納得。

 

話を名古屋公演に戻す。そんな感じの席でも後ろに居た子達はすごく楽しそうで、この席を嬉しそうにしていて、そんな姿を見て羨ましくなった。ファンサを貰うことが幸せだった。近くで見れることが楽しかった。そんな自分とは違って、公演自体を楽しみにしていてその場にいるだけで幸せそうにしている彼女たちがキラキラして見えた。こうなる前はきっと私もそうだった。

余計なこと考えずに楽しむことだけに専念しようと心に決めて公演を見てみた。何のことはない。普通に楽しかった。自担のファンサマシーンに成り下がった姿にも何とも思わなくなった。( 福岡までは毎回機嫌に波があった ) ( ばばあのくせに… っていうのは今は置いとくね ) ファンサしてもらえるギリギリみたいな席だったから、そりゃあ多少期待はしちゃったけど… なんでスルーすんだよ!って若干文句も出つつあったけど… 名古屋前とは大幅に心境も考え方も変わった。楽しもうと思えば楽しめるって、ちゃんと自分自身が証明したから。納得いかない席でも自分自身で楽しいと感じれたから。

 

ファンサ厨根性がゼロになったかと言えば、勿論急に全て取り除けた訳じゃない。でも以前と比べたら、そこに重点を置くパーセンテージは遥かに少なくなった。

ぶ誌で望が、公演を純粋に楽しんで欲しい的なことを書いていたことがあった。それを妹から聞いて ( 妹は小瀧担 )、読んで、その時は何言っちゃってんの?とか思ってた。けど、今はそれが出来るようになってきた。QRのおかげで純粋に公演を楽しむ心を取り戻せつつある。上手いこと良オタに育成されつつあるのだと思う。

 

求めるだけが全てじゃない。与えて貰えなければ意味が無い訳でもない。当たり前のことを再認識させられた。学ばせてくれた。

 

きっと本来あるべき姿は、彼らの望むファンの姿は、私の後ろに居た彼女たちのような子なのだろう。

彼らがそう望んでいるのだから、そうあるべきだ!なんて言うつもりはない。楽しみ方なんて人それぞれだ。どう楽しむかなんて金出してる側に選ぶ権利があると思う。( 規約の範囲内で楽しむべきなのは重々承知です ) ( 自分のことは棚に上げますけど、皆さんはルールに則ってお楽しみください ) だけどなんか、変にこだわるのをやめたらすごく楽になった。私はね。

 

根こそぎ考え方が変わった訳じゃないから、悪い病気が再発することもあるかもしれない。きっと多少の期待にかけて、いつまでもカンペを持っていくとも思う。良席・ファンサとそこばかりをこだわり、一喜一憂していた時より今の方が楽しい。楽しいと思えることが幸せだったりする。

 

席選んで買ってファンサ貰って…な過去と、今を比べるのはきっと間違っていた。そもそも状況が違いすぎるんだから。比べる対象にはならない。過去は過去、今は今。変えられないものは仕方ないから、状況に合わせてスタンスを変えるしかない。私にとっての最善策はこれだったみたい。残りの公演も今取り戻した思考・スタンスを変えずに臨んで、心ゆくまで存分に楽しみたいと思う。

 

とは言え、状況に応じてスタンスを変える訳なので万が一紙チケに戻るようなことがあれば、当たり前に席は選ぶだろうしファンサ厨もアッサリバッチリ完全復活することだろう。( ばばあいい加減にしとけ )